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小椋 久美子

インターハイ、甲子園の中止

2020/05/21

夏の大会まで…

春の大会も見送られ、高校最後になる3年生の大切な1年、やり直したくても返ってこない1年が白紙のまま過ぎていってしまう。

なんて声をかけていいのか分からない…

この現実を受け止めるのは簡単ではないと思うので、すごく胸が苦しくなります。

 

 

(昔、中高生を指導させてもらった時の写真です)

現場で汗を流しながら選手と向き合い寄り添ってきた先生や監督、コーチの言葉は誰よりも説得力がありますし、何より選手にとっては支えになると思います。

 

私にとってのインターハイは、憧れていた場所から始まり、3回しか出場、目指している成績に挑戦することが出来ない限られた大会でした。

その為に、高校を県外の強豪校を選び、がむしゃらに苦しい練習にも耐え、目標があるからこそ、辛くて逃げ出したくなる時にも頑張れた。

 

それに、スカウトマンが視察に来て今後の進路が決まる大切な大会でもあるんです。

(もう少し前の大会からの視察や選手情報と合わせてですが…)

 

自分のこれからの人生に関わるぐらい、大きな意味を持つ大会なのです。

 

 

私が高校時代に大会が中止になったら…と想像してみたけど、苛立ちをぶつける場所が分からず、現実と向き合い立ち直れていただろうか?

まだ子どもだった自分に、全てを受け入れられるだけの器は絶対になかったと思います。

 

これまだ何のために頑張ってきたんだろう…

大会がないのにあんな苦しい練習をもう頑張れない…

 

夏の大会が終われば引退と1つの区切りになっていた選手もいたと思います。

その境目が曖昧になり、進路を選ぶのも難しくなってしまったんじゃないでしょうか。

 

想像すればするほど、考えれば考えるほど…

中高生にとっての大会中止は、簡単に片付けられるものではないです。

 

 

私から、伝えたいことがあるとすれば…

 

今、悔しい、悲しいと思う気持ちは、今まで必死に努力してきたからこそ直面出来る思いだと思います。

だからこそ、これまで仲間と苦しいことを堪え、励まし合ってきたことは全く無駄ではないんです。

 

これから競技を長く続ける中で、今回と同じように自分の力ではどうにもならない壁にぶつかることが沢山あります。

人生も同じだと思います。

その時に自分がどう、その困難と向き合い、受け止め、行動するかで、この先の未来が変わります。

違う視点から見えていなかった世界を見せてくれたことで、経験を積むことが必ず出来るはずです。

その経験を忘れなければ、次にまた新たな苦境にぶつかっても、背中を押してくれるはずです。

好きという思い、絶対という信念。

私はこれがあれば、例え形が変わったとしても乗り越えられないものはないと信じています。

 

この経験があったからこそ…

と言える日まで、苦しいですが少しずつ前に進んで欲しいです!