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小椋 久美子

世界選手権

2017/08/29

先週、バドミントンの世界選手権が終了しました。
結果はご存知の方も多いと思いますが、女子のシングルスで奥原選手が世界選手権日本人初の金メダルを獲得しました。
1977年に第1回目が開催された時に女子のダブルスで金メダルを獲得してからの40年振りの快挙です。
そして、女子のダブルスで福島、廣田組の初出場で銀メダル。
男子ダブルスで園田、嘉村組。女子のダブルスで高橋、松友組が銅メダル。
日本勢、合計で4つのメダルを獲得しました。
本当にすごい!!
(朴さんが目標と掲げていた金メダル、メダル5つがほぼ有言実行になっている。
このことも、恐るべし朴監督。)IMG_20170828_043239_504

朴さんと崔さんの優勝が決まったときの喜び!二人を見ていてなんか嬉しさとなぜか安堵感があったなぁ。

 

 

 

 

 

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奥原選手の試合をご覧になった方はいたのかな?
優勝は本当にすごいことだし、そんなことを成し得たこと自体尊いけど、何より私はあの壮絶で過酷な戦いを制して優勝を手にしたことが素晴らしかったと思う。
いつも彼女の試合を見て思うのが試合の中で相手選手の配球に少しずつ慣れ、相手のクセやゲームの構成を見極めていく頭の良さに脱帽します。
そして、あの体の小ささで軽快かつ無駄のないフットワークでコートを走り回る姿。
決勝も3ゲーム目、足がもう動かないでしょ、、、と思う状況で体力、気力で走り戦い抜いた姿に感動した人はたくさんいたんじゃないかな?
相手選手より体格差があり、絶対キツいのは奥原なのに...と私は心の中で見ながら思ってました。
体力が奪われると集中力がなくなり、焦点も合わなくなってくるんですよね。
技術的なことや練習の成果を出しきるとかいう、もはやそういう状況ではなくて、ただただ精神力で戦っている状態。
最後、奥原選手はインタビューで向こう側が見えて楽しくなったと言っていたのが印象的で本当にいろんな意味で面白い子、面白い選手だなと思いましたね。

奥原選手が金メダルを獲得したことはどういった意味がありますか?と取材でも聞かれるけど、、、
私なりの解釈は、やっぱりジュニア選手に目指すべき道しるべを示してくれたことだと思っています。
本当に今のジュニア世代は羨ましい!!
だって、こんなに世界で活躍している先輩を近くで見られて自然と自分達にも出来る、世界で戦いたい、金メダルを取りたい。と意識を高く持てるんですもん。
金メダルに手が届かなかった時代を知ってる私はこういう時代が来ることすら予想できていなかったですから。
今回の金メダルは、女子シングルスは身長が高い選手が勝つのが当たり前だった概念自体を思いっきりぶち破ってくれたような爽快な気持ちにもなりました。
歴史だけでなく、概念まで変えてくれたと思っています。
あれだけタフで我慢強い精神力で戦い抜かないと世界選手権では金メダルは取れないんだと、それだけ重い価値のある勝利だったと思わせてももらえましたね。

 

 
そして、初出場で銀メダルを獲得した福島、廣田組!
これも、私は高く評価しています。
もちろん厳しく言えばファイナルゲームの前半に自分達のミスや配球で相手が何もせずに点数を与えてしまったことに勿体なさはありますが、、、
(見た勝手な解釈は残り1ゲームで優勝を少し意識してしまったのかな?と。思いっきりの良さが無くなっている感じがしたので...)←あくまで主観です
でも、あの世界選手権の大舞台で初出場銀メダルはかなりすごいことです。
なかなか越えられなかった銅メダルの壁を破ったこと、リオで銀メダリストのデンマークペアを破っての銀メダル。
悔しさって試合負けた時より表彰台に登った時にじわじわ余計に感じてくるんですよね。
また負けた相手の国歌を聴く、、、
かなり悔しかっただろうなぁと想像すると、私まで伝染しそうで。
でも、その悔しさを肌で感じたことでもっと強くなると思うし、悔しさを糧に頑張って欲しい。

 

 

そして、高橋、松友ペア!
今回、優勝した中国ペアに負けて銅メダルだったけど世界選手権ベスト16以上の成績を残したことがなくて、初のメダル獲得だったんです。
かなり意外ですが、、、
個人的にはすごく嬉しかった。(日本人対決を制したこともあり...この発言は良くないのかもしれないですが。)
五輪後の二人の心境や思いを個人的に聞いていただけに今大会はある意味ステップアップになるのかな?と思って見ていました。
負けたけど最後悔しくて泣いてる高橋の姿をみていたら、まだまだ強くなるなと思わせてもらえた気がして少し嬉しかったです。
取ったこともないから、、、私には五輪の金メダリストの苦悩や葛藤は分かってあげたくても分かれないですが。
今は純粋に目の前の相手に勝ちたいと思って戦っている二人をこれからも見守っていきたいなと思っています。

今回の世界選手権全体を通しての感じたことを総括してみようかなと。
リオ後、中国は若手世代にシフトされてここから3年間しっかり育ててくるんだろうなと感じました。
特に女子シングルスの19歳のチェンユーフェイ選手。(山口選手が今大会負けた相手)
脅威な選手が出てきたなと。この選手は面白いですね。ここからマークしたい選手の一人です。
男子シングルス、ダブルスに関しても安定して中国は強い。しかも枚数がある。
やっぱり、なかなか手強いですね。

韓国は、男子がほぼ入れ替わったような状況で世界との差があるように感じたし、女子に関してはもっと上位に食い込んでくるかな?と思っただけに元気がなかった印象。

インドネシアも男子ダブルス、面白いんはだけどな~、、、
個人的には黄金期のインドネシアの男子ダブルスが戻ってくるような気もしてる。

インドもやっぱり怖い存在になりましたね~。
男女のシングルスは注目ですね。

デンマークもベテラン勢と若い選手のバランスがいいし、国としても女子シングル除いて安定感はバッチリだし、この国も日本のライバルになってくるのは間違いないですね。

そして日本ですよ。
メダルまで手は届かなかった選手や若手選手も頑張ってたんです。
やっぱり女子のダブルスは4組とも世界ではトップクラスでベスト4に4組入ってもおかしくない実力だし。
男子ダブルスでは若手の井上、金子ペアもベテランデンマークペアに惜しかった。

 

いや~今回の世界選手権は濃くて見応えあって面白かった!

やっぱり世界選手権はSSの世界のオープン大会とは全然違って、選手の一人一人の表情も違うし緊張感もすごく伝わって痺れましたね~!!

 

みんな本当にお疲れ様!!

次はジャパンオープンですよ。

凱旋試合になりますから、皆さん是非会場に応援に来てくださいね♪

 

 

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事前に資料作りや復習などで解説前の準備!

 

 

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明け方のみんなのテンション。笑

スタッフの皆さんと一緒に頑張ってましたー!

 

 

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ビクトリの中に入って、もういい大人が盛り上げてました。

(中に入ってるの小椋です)

夜中2時の変なテンション!!

裏方も明け方まで選手と一緒に戦ってました!!1503589051484