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小椋 久美子

一つの時代が終わった寂しさがありますね

2020/08/20

昨日、高橋彩華選手が引退しました!!

コロナ禍で、また一人の一流選手がコートから去ったことがすごく寂しいですね。

 

 

私は、高橋、松友ペアがオリンピック金メダルを取った瞬間の解説をしていました。

リオで金メダルを取った瞬間。

あの鳥肌、歓喜、いろんな感情が込み上げてきて溢れてくる涙。

あの瞬間のことは今でも忘れません。

 

日本のバドミントンの歴史を変えてくれ、強さを世界へ証明してくれた金メダルでもあるのと同時に、ジュニア選手への指標となる道を作ってくれ、

そして、私達選手だった関係者へ信じ続けた道は間違いではなかった。

と思わせてもらえた、大きな意味を持つ金メダルでもありました。

 

 

金メダルを取ることの凄さしか分かることが出来ない私達には、彼女達が抱くプレッシャーや、もう一度燃え上がる気持ちを作ることの難しさ、そしてチャンピオンにしか分からない孤独。

そこを共感してあげることが出来なかったなぁ…と今でも思います。

 

 

そんな複雑な気持ちを抱えた中で、高橋選手がキャプテンとして挑んだユーバー杯で、

 

 

国歌が流れ、一番高い場所に日本の選手が並んでる姿は、頼もしく、カッコ良くて言葉にならなかったです。

 

 

表彰式が終わった後に、トロフィー持ってください。と言って、わざわざ近くにきてくれたんです。

先輩達がいたからです。と敬意を払ってくれている姿や心遣いに感動しました。

 

 

 

色んな思いを背負いながら、どんな状況でも必死に戦い抜いていた姿はいつまでも忘れないです。

今の女子のダブルスが強いのは、金メダルを取っても辞めず、いつも近くに目標となる高橋、松友ペアがいてくれたからだと思います。

彼女達の残してくれたものの大きさは、一言では語れないですね。

これから日本を背負う選手達にも、先輩達の築き上げてくれたものを忘れないで欲しいと思います。

 

 

ペア解消後にも現役を続けることを決めた松友選手の、混合ダブルスへの新たな挑戦も楽しみですね!

他の選手にない前衛での速さやシャトル裁き。

優れた感性は職人のようです。

違う種目に挑戦するので磨かれるまでには少し時間はかかるかもしれませんが、世界で十分戦える選手だと思いますので、これからの松友選手にも注目していきたいと思います。

 

 

本当に、今まで沢山の感動をありがとう!

そして、お疲れさまでした!!